子どもとお母さんにやさしい
賃貸リフォームを、東京都八王子から。

0歳から18歳まで「壁」はいらない。成長に合わせて間取りを変える「可変式子ども部屋」のすゝめ

空間づくり

「子ども部屋は、何歳から必要ですか?」
「将来のために、6畳の部屋を2つ作っておくべきでしょうか?」
リフォームやリノベーションの打ち合わせで、必ずと言っていいほど聞かれるのがこの質問です。
私たちの答えは、少し意外かもしれません。 「最初から個室を作る必要はありません。むしろ、壁は作らない方が良いケースが大半です」
子どもが個室を本当に必要とする期間は、実は驚くほど短いものです。
それなのに、最初から壁で仕切られた個室を作ってしまうと、子どもが小さい時期には「開かずの物置部屋」になり、子どもが独立した後には「使い道のない空き部屋」になってしまいます。
そこで私たちが提案したいのが、「可変式子ども部屋」という考え方です。
固定された壁を作らず、家具や簡易的な仕切りを使って、子どもの成長に合わせて部屋の形を変えていく。
今回は、0歳から18歳、そしてその先まで使える「賢い間取り術」をご紹介します。

ステージ1【0歳〜6歳】:壁のない「大広間」が最強のプレイルーム

子どもが生まれてから小学校に上がるまでの期間、個室にこもって遊ぶことはまずありません。
この時期に必要なのは、「走り回れる広さ」と「親の目が届く安全性」です。
<リノベの正解>
将来2つの部屋にする予定のスペース(例えば6畳×2=12畳)を、あえて壁で仕切らず、「1つの大きな部屋」として仕上げます。
メリット1:雨の日の運動場 ジャングルジムを置いても、プラレールを広げても十分な広さがあります。
メリット2:家族の寝室として 子どもが小さいうちは、家族全員で川の字になって寝ることも多いでしょう。12畳あれば、布団やベッドを並べても余裕があります。
メリット3:空調コストの削減 部屋が分かれていなければ、エアコン1台で空調管理ができ、経済的です。

ステージ2【7歳〜12歳】:家具で仕切る「セミ・プライベート」空間

小学生になると、学校の道具が増え、少しずつ「自分のテリトリー」を欲しがるようになります。
しかし、まだ完全な個室は必要ありません。
兄弟姉妹で遊ぶ時間も多いですし、夜は怖がって一人で寝られない子も多いからです。
<リノベの正解>
この時期の仕切りは、「家具」や「カーテン」で十分です。
本棚や2段ベッドでゾーニング 部屋の中央に背の低い本棚や、背中合わせにした学習机を置きます。これだけで「ここからが僕の場所」という境界線ができ、プライバシー意識が芽生えます。
天井カーテンレール 天井にロールスクリーンやカーテンを設置します。着替える時や友達が来た時だけ下ろし、普段は開けっ放しにして広々と使います。
この「緩やかな仕切り」には、「気配を感じられる」という大きなメリットがあります。
寝る前に兄弟でおしゃべりをしたり、喧嘩をして仲直りしたり。
壁がないからこそ育まれる兄弟の絆があります。

ステージ3【13歳〜18歳】:可動式収納で「個室化」する

中学生になり、思春期を迎えると、テスト勉強や通話など、本格的なプライバシーが必要になります。
いよいよ「個室」の出番ですが、ここでも大工工事による「壁」は必須ではありません。
<リノベの正解>
リフォーム会社がおすすめするのは、「可動式収納(ムーブクローゼット)」による間仕切りです。
これは、キャスターやジャッキがついた大型のクローゼット家具のこと。
これを部屋の中央に移動させて固定すれば、収納力を確保しつつ、部屋を完全に2つに分けることができます。
遮音性は? 完全な壁に比べれば音は漏れますが、生活音レベルであれば問題ありません。むしろ、「子どもが部屋で何をしているか全くわからない」という完全密室よりも、多少気配がわかる程度の遮音性が、防犯やメンタルケアの観点からも推奨されています。

ステージ4【19歳〜】:子どもが巣立った後の「セカンドライフ」

そして、子どもはいつか巣立ちます。
もし、ガッチリとした壁とドアで作った個室だったらどうなるでしょうか?
6畳の狭い部屋が2つ残り、片方は納戸に、もう片方はお父さんの書斎(兼、物置)になりがちです。
<リノベの正解>
「可変式」なら、中央の可動式収納を壁際に寄せるだけで、再び「12畳の大広間」が復活します。
夫婦それぞれの趣味を楽しめる広いアトリエに。
帰省した子ども家族が、孫と一緒に泊まれるゲストルームに。
将来、介護が必要になった時の広い寝室に。
壁を作らなかったことが、老後のリフォーム費用を節約し、豊かなセカンドライフを約束してくれるのです。

結論:家は「完成」させなくていい

家づくりとなると、つい「完成形」を作ろうとしてしまいます。
しかし、家族の形は常に変化します。特に子育て期間の18年間は、激動の変化の連続です。
「壁はいらない。必要な時に、必要な仕切りを作ればいい」
そのように肩の力を抜いて考えると、家づくりはもっと自由で、コストパフォーマンスの高いものになります。
「今のうちの子には、どんなプランが合う?」 「将来仕切れるように、下地だけ入れておきたい」
そんなご相談も大歓迎です。 壁を作らない勇気が、将来の家族の笑顔を作ります。ぜひ一度、未来の間取り図を一緒に描いてみませんか?

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